未来のコネクテッドカーサービスを いかに生み出すか? 自動車のデジタル化に関する 3つの主なインサイト

2022年10月8日

WirelessCarがコネクテッドカーサービスへの取り組みを始めたのは1999年にさかのぼります。当社は20年を超える活動から、車のデジタル化やコネクテッドカーサービスを機能させるための貴重なインサイトをたくさん得てきました。こうしたインサイトは未来のコネクテッドカーサービスについて何を教えてくれるのでしょうか?ここでは、業界と市場の未来を理解する鍵となる、車のデジタル化に関するインサイトを3つご紹介します。 

1. 急務なのか、少し先の未来なのかを問わず
デジタル変革に備える

私たちの頭の中にあるイメージは、常に現実の技術の先を行っています。私たちが描く未来を実現するにはどうしても時間がかかりますから、避けられない変化に備えて適応する時間がまだ残されているのです。

コネクテッドカーサービスはコスト削減にどう役立つのでしょうか?コネクテッドカーサービスは顧客との絆を強め、より優れた顧客体験を生み出すことにどのように役立つでしょうか?コネクテッドフリート管理ダイナミックライフサイクル管理を利用して、どのように新しい収益源を確立しようと考えていますか?

WirelessCarの目標の1つは自動車業界のデジタル化を促進し、強化することです。技術の変化をより扱いやすいものにし、自動車会社とドライバーの双方に対する価値を創出し、ビジネスモデルを向上・合理化することによって実現します。

しかし、その多くは、自動車会社がコネクテッドカーのデータを、自社の組織と自社(と自社の顧客)の利益のために使える能力にかかっています。ことわざにあるように、「変化こそ唯一不変のもの」なのです。予想される変化に備えておくことで、突然の変化や予測できない変化にもうまく対処できるようになります。

vehicles driving on a highway with blue abstract circles around them

2. コネクテッドカーサービスを、技術面だけでなく
心理面でも顧客に身近なものにする

シェアードモビリティを例に取ってみましょう。とてつもない可能性がありますが、それを実現し、顧客に実感してもらう必要があります。ですから、まずは簡単なことから始めましょう。たとえば、家族や友人の間で簡単にカーシェアできるアプリや、特定のグループのドライバーが車を予約、ロック/解除して、使用できるようにするアプリなどです。そうすれば、顧客はシェアードモビリティに慣れ、以前抱いていた懸念を克服し、その良さを理解するようになるでしょう。一度販売した車は、何度も売り直すことができるのです。

さらに大きな視点で見ると、私たちは適切かつ持続可能なモビリティエコシステムを生み出す方法を見つける必要があります。資源、インフラ、時間をどうすればより効率的に使えるでしょうか?そして、それを安全で、すべての関係者にとって魅力的な方法で行うにはどうすればいいでしょうか?コネクテッドカーのデータはあらゆる人々に利益をもたらしますが、そのためには、そのデータを継続的かつ適切に収集・分析する必要があります。それがうまくいけば、ジャーニーインテリジェンスから、EVのルート計画車のサイバーセキュリティまでのすべてに関連する課題を克服できるようになります。

3. コネクテッドカーサービスを提供するには、
好奇心、拡張性、信頼性のすべてが不可欠

未来のモビリティを創りだすことは、山を動かすことではなく、知識のかけらを少しずつ拾い集めることです。これこそ、WirelessCarの仕事の進め方であり、技術的進化に着実に対応するやり方です。

自動車ブランドはそれぞれ個性的ですが、すべての自動車会社が直面しなければならない問題があります。当社の製品ソリューションは、自動車会社が共通のハードルを乗り越え、開発時間を短縮し、新しいコネクテッドカーサービスの継続的な開発と展開を促進するのを支援します。拡張性を備えているため、こうしたサービスが、新車か既存車かを問わず、国内とグローバルの両方で役立つようになります。無線アップデートができるため、ソフトウェアとコネクテッドカーサービスの品質が保証されます。

一方で、顧客はデジタルサービスが常時提供されることを期待します。これは緊急サービスやミッションクリティカルなサービスに限りません。顧客は故障の多いソリューションや時代遅れ、あるいは安全ではないソリューションを一切我慢しないからです。この問題をどうすれば回避できるでしょうか?その答えは、コラボレーションです。協働することで、コネクテッドカーデータがもたらす機会を最大限に活用でき、同時に関連する課題の対処と克服が可能になります。

結局、未来のコネクテッドカーサービスを生み出すのは、有限実行です。コネクテッドカーのデータを積極的に扱い、その過程で学習・成長することで、車のデジタル化がもたらす計り知れない可能性を実現することができるのです。私たちと一緒に実現しませんか?貴社のニーズと野望がどのようなものかをお聞かせください。さらなるWirelessCarのインサイトについては、当社の関連記事(既存のコネクテッドカークラウドを通じてサービスポートフォリオを改良する方法成功する車載AAOSアプリの開発方法)をお読みください。

Greg Geiselhart
セールス&マーケティング担当VP