既存のコネクテッドカークラウドを 活用してサービスポートフォリオを 改良する方法

2020年10月28日

サービスポートフォリオを拡大・改良するために、まったく新しいクラウドを構築する必要はありません。WirelessCarは、既存のバックエンドプラットフォームに適用して新しい収益源を生み出すことができるさまざまなサービスを提供しています。この記事では、こうしたサービスや既存のコネクテッドカークラウドを通じてサービスポートフォリオを改良するメリットをご紹介します。

ドライバーに支援と情報を迅速に提供するコールセンターサービス

コールセンターサービスは、既存のコネクテッドカークラウドに簡単に追加できるタイプのサービスの好例です。このサービスには、緊急時通報、ロードサイドアシスタンス、盗難時リモートロック(「車両減速」とも呼ばれます)、盗難車追跡や、車内での配達物の受け取り、旅行の手配などの各種のコンシェルジュサービスが含まれます。

私たちのお客様のサービスポートフォリオの一部には、当社が開発してお客様のバックエンドソリューションと統合したコールセンターサービスが含まれています。ドライバーからロードサイドアシスタンスの依頼があると、それがバックエンドプラットフォームに送られます。その後、当社のサービスソリューションがそれを従来型のコールセンターや高度に自動化されたクラウドコンタクトセンターなど、適切なサービスプロバイダーに転送します。コールセンターが要求に対応する際、バックエンドプラットフォームに追加されているサービスにより、たとえば「ヘルプが間もなく提供されます」などの情報を通知することも可能になります。

B2BとB2Cの両方のユーザーに対応するコネクテッドフリートサービス

当社のコネクテッドフリートソリューションは、自動車会社の既存のバックエンドプラットフォームに適合するよう構築されています。リクエストは上述のように送信、受信、転送されます。このシステムは、B2B(企業間)とB2C(企業と消費者間)の両方のサービスを扱います。コネクテッドフリートサービスでは、この両方に対応する必要があり、常に信頼できなければならないため、これは不可欠な要素です。

個々のドライバーは、レンタルやリースした車でも、自分の個人設定やデータを使えることを期待しています。コネクテッドフリートの管理者には、車を効率的に管理するために、個別のデータセットが必要です。車の静的な内蔵機能に関するマスターデータを、ドライバー行動などの動的なユーザーデータと組み合わせる必要があります。同時に、システムは、企業とドライバーの整合性とプライバシーを保護し、データが適切に配信されるようにしなければなりません。

車両・走行データ統合情報が、多数の便利なサービスでドライバーをサポート

既存のコネクテッドカークラウドに簡単に適用でき、非常に便利で多角的なサービスソリューションのもう一つの例が、車両・走行データ統合情報です。このソリューションが提供するものは、単なる走行データだけではありません。カーロケーター(車の最新の駐車位置を表示)、走行記録(開始、停止、位置、時間)、走行ルート(運転したルート)、燃料(エネルギー消費、バッテリー充電)、距離(走行距離計)、そして、前述のデータとパラメータに基づいてレポートを作成する機能が含まれています。これらのサービスは、天候や地形などに関する最新データを提供するサードパーティ製品と統合されています。

これらの基本サービスは、国境・対応地域設定やドライバー行動サービスなど、さまざまな機能を追加できます。また、通行料金や渋滞税など、走行の追加のコストの概要も入手できます。このようなコスト関連サービスは、走行中や走行後だけでなく、出発前にも役立ちます。電気自動車向けのルートプランニングでは、物理的な距離の観点からのみでなく、車をいつ、どこで充電できるかに関する情報も提供することで、ドライバーは最適なルートを見つけることができます。

コネクテッドカーサービスプロバイダーと協力すべき理由

この種のサービスソリューションの構築と維持の両方に必要なリソースは、過小評価されがちです。しかし、データを迅速かつ安全に送受信する必要があるため、サービスの統合そのものに難しさがあります。膨大なデータを扱うためには、データの配信、適切な処理、要求されたサービスの実行といった情報の流れを処理できるように設計された、拡張性のある技術インフラが必要なのです。

コネクテッドカーサービスのプロバイダーやデベロッパーと協力することは、既存のバックエンドソリューションにサービスを追加し、既存のコネクテッドカークラウドをより効率的に活用するためのコスト効率の高い方法です。これらのサービスを利用することで、自社のコストと顧客のコストを削減し、販売、レンタル、またはリースする車の新しい収益源を生み出すことができます。サービスプロバイダーのサービスを利用することで研究にかかる時間とお金が不要になり、自動車会社は独自の新たなサービスを生み出すことができます。そうして生まれた独自のサービスは、サービスプロバイダーのパートナーのサービスをベースとして統合できますから、充実したサービスを提供することができます。

WirelessCarは、既存のコネクテッドカークラウドを最大限に活かすためにサポートします

WirelessCarでは、さまざまなモジュールを利用してサービスを構築しています。たとえば、顧客から車両・走行データ統合情報ソリューションの開発を求められた場合は、位置情報・走行データ管理、カーロケーター、走行データ記録などの柔軟かつ信頼性の高いモジュールを利用して開発できます。

コネクテッドカーサービスプロバイダーであり、デベロッパーでもある私たちの大きな強みは、経験と最も堅固なサイバーセキュリティを兼ね備え、顧客のサービスプラットフォームを真に理解していることです。私たちは、そのプラットフォームの構築と維持に含まれる技術的・構造的作業を熟知しています。このため、貴社の既存のクラウドに新しいソリューションを構築し、すでに提供しているサービスの強化や合理化をすることができます。当社のユーザーフレンドリーなAPIを通じて、既存のデータに簡単にアクセスできるため、そこからお客様独自のまったく新しいサービスを生み出すことができます。

私たちは、既存のコネクテッドカークラウドを最大限に活用するのを喜んでお手伝いします。まったく新しいクラウドをゼロから構築することをお望みの場合も、もちろん喜んでサポートします。利便性、コスト効率、拡張性、セキュリティも保証します。

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