モビリティインサイト: コネクテッドカーのデータが いかにモビリティを最適化し、 持続可能性を高めるのか

10月 12th, 2022

コネクテッドカーデータの真の価値は、そのデータから抽出されるインサイトから生まれます。こうしたインサイトは都市のインフラの最適化や、コネクテッドカーサービス/製品の改良などに利用できます。モビリティインサイトは、車がいつ、どこで、どのように移動するかについてのデータを提供するので、さまざまなステークホルダーから注目されています。それを念頭に置いて、モビリティインサイトがいかに自動車会社の顧客にメリットをもたらし、持続可能性を促進するかを、この記事で探っていきましょう。

コネクテッドカーを有益なインサイトに転換する方法

WirelessCarは、自動車会社/OEMと協力して、コネクテッドカーの力を引き出すのに役立つデジタル製品やソリューションの開発をサポートしています。ここで重要なのは、生の自動車データを(データのクリーニングや匿名化などをしたあとに)利用可能にし、自動車会社やその顧客にとって有益なものへと転換することです。

当社は、車(またはフリート)が実際にどのように使われているのかというデータを調べることで、自動車会社の業務やビジネスサービスを強化するためにどんなアクションが可能かを知る新しいインサイトに到達することができます。こうした分析はすでに起こった出来事や行動、自動車会社がそこからどのように学び、利益を得られるかを説明するものであることがほとんどです。

しかし、より長期的な観点では、予測分析さらには処方的分析への下地を作り、特定のパターンや行動を予測し、事前に行動することを可能にします。これは主に、今まで以上に優れたデータセットと機械学習のおかげであり、より具体的でより多くのインサイトにつながります。

モビリティインサイトが価値あるコネクテッドカーサービスに転換されるタイミング?

あるインサイトを追及する価値があるのかどうか、そこから価値あるコネクテッドカーサービスを構築または改良できるかどうかは、どうすればわかるでしょうか?当社が自動車会社と共にインサイトを評価する際に考慮する4つの主なパラメータと、そのインサイトがモビリティと持続可能性の観点から何を意味するかを以下に示します。

JP Mobility insights Illustration

モビリティインサイトは、より大きなモビリティの課題を解く鍵を提供

コネクテッドカーデータからもたらされるインサイトは、モビリティと持続可能性の面でさまざまな形で自動車会社(およびその顧客)にメリットをもたらします。おそらく最も重要なのは、モビリティインサイトにより自動車会社とドライバーが、モビリティを今までより大局的に見つつ、詳細をよりよく理解できるようになることでしょう。ここに、コネクテッドカーサービスが市場のニーズに応え、より持続可能なモビリティソリューションに貢献できる、真の可能性があります。

モビリティに関するインサイトのために使用できるデータの一例が位置情報です。この情報が利用可能になり、より大きなエコシステム内で使用されれば(もちろん、個々のドライバーの合意のもとで)、MaaS(Mobility as a Service)の促進と奨励に役立ちます。別の例としては、電気自動車の位置情報とその充電状態(SoC)です。この情報をもとに、充電する場所とタイミングを提案することができます。フリートまたは個々の車と、電力網や充電ステーションの双方にとって最適な方法で実現できます。

モビリティインサイトが電気自動車のドライバーと所有者に対してEVの最適化をいかに促進するか

電気自動車の位置とそのSoCを把握できると、電気自動車の個々のドライバーと所有者にとってどのような最適化がもたらされるでしょうか?ライフサイクルの段階別の例を以下にご紹介します。

車の購入前:ドライバーに適した車は?

車の所有者の運転パターンを調べることで、新車を購入する際に電気自動車が最適な選択肢かどうかをモビリティインサイトで示すことができます。もし最適な選択肢だということになれば、バッテリーの適切なサイズを推奨できます。ドライバーが思うほど大きなバッテリーは必要ないかもしれないからです。

車が駐車しているとき:ドライバーは積極的に車の稼働率向上に貢献できる

電気自動車が所有者やメインドライバーに使われない時間を予測することで、他の人に利用してもらうことができます。バッテリーも、V2G(Vehicle-to-Grid)技術を通じて電力網に役立てることができます。

electric vehicle charging

車の取り扱い方法:電気自動車充電場所と方法をドライバーに知らせる

電気自動車のバッテリーは、丁寧に取り扱い、適切に充電することで、寿命が長くなり、車の残存価値を高めます。走行パターン、天候、充電インフラの有無などを観察・予測することで、ドライバーに車のバッテリーを充電する場所と方法を提案できますし、バッテリーを充電する理想的な回数と充電レベルも提案可能です。さらに、低速充電を推奨し、高速充電よりもメリットが大きいことを説明できます。

次の所有者への車の譲渡時:車の寿命ばすために

バッテリーの取り扱いや運転環境(気象条件が過酷だったか、気温が穏やかだったかなど)の履歴を確認することで、その車両の状態を推定することができます。データに基づいて車の状態を明確に把握できると残存価値の向上に役立ち、多くの既存車の寿命の延長にもつながると期待できます。

WirelessCarが提供するモビリティインサイト

WirelessCarは現在、数社のお客様と一緒にモビリティインサイトに取り組んでいます。モビリティインサイトは、自動車会社がコネクテッドカーデータを最大限に活用できるように、自動車会社と密接に協力して提供する当社のディスカバリーサービスです。

当社は、自動車メーカーと共に、こうしたインサイトをアイディアへと昇華させ、さらに優れた新しいコネクテッドカーサービスへと進化させています。これは、当社のスキルセットと体験を融合させるとても具体的な方法です。さらに、持続可能な未来のモビリティを形成するデジタル製品ソリューションを構築するための非常に強力なプラットフォームも手に入れることができます。

この分野における当社の活動にご興味がありますか?御社の自動車データを使って、私たちができることについてもっと知りたければぜひ、メールでNatalie Luccaにご連絡ください。持続可能性に対する当社の取り組みをチェックし、自動車データと持続可能性に関する当社の別のブログ記事(ソフトウェア定義自動車が気候に与える影響とは?コネクテッドカーデータに基づくデジタルサービスが持続可能なモビリティにいかに貢献するか?)もお読みください。

Natalie Lucca
製品オーナー分析&AI