パートナーシップの構築、文化の架け橋として – 阿部悟氏がWirelessCar日本カントリーマネージャー就任へ

2025年10月6日

この度、WirelessCar社の日本カントリーマネージャーに阿部悟が就任する運びとなりました。 自動車業界を超えて、広くイノベーションの実績を誇る日本は、WirelessCarにとっても最も重要なダイナミック市場となっています。 日本は、WirelessCarにおけるもっとも緊密なビジネスパートナーやカスタマー、グローバルオフィスの拠点でもあります。東京に開設されたWirelessCar日本オフィスの指揮が、新たに阿部悟氏に委ねられることとなりました。

阿部カントリーマネージャーは、グローバルな自動車業界やハイテクのロジーの業界において、35年の実績を有します。手堅い鑑識が、事業の開発やテクニカルマーケティング、システムエンジニアリングに生かされていくことになります。 同氏は、MathWorks JapanAVLContinentalCobra Automotive本田技術研究所 といった企業において、シニアリーダーを務めてきました。

収益アップ、高業績を挙げるチーム構築において豊かな実績を有していることから、WirelessCar日本部門を超えて、日本の自動車業界におけるパートナーシップのまたとない担い手となってくれるでしょう。

この機会に、阿部氏と談話の機会を設け、自身の新たな役職や今後の取り組み、日本の自動車メーカーの現在について伺いました。

WirelessCar日本支社のカントリーマネージャーとして、最も重視している点についてお聞かせください。

主に3つに大分されます。 第一に、日本における戦略的な事業展開を進めることが挙げられます。 WirelessCarは、日本の自動車メーカーとの間で、すでに長期的なパートナーシップを築いています。日本におけるビジネスの加速化が進むなかで、東京のチームと一体になってこの勢いに乗ることが任務であると認識しています。

2つ目は、チームの強化と拡大化を進めることです。 このためには、企業に携わる専門家各位が、日本の自動車業界におけるビジネス文化、独自の開発プロセスをしっかりと理解していることが前提となります。 このような理解に基づくことで、企業組織として真に献身的で革新的なビジネスパートナーとしての資格が獲得されます。

3点目として、日本とWirelessCarグローバルチーム、文化と市場間それぞれの架け橋として、貢献することが期待されています。 日本におけるWirelessCarスペシャリストからのインサイトが企業全域において共有され、自社、そして各国のカスタマーに享受されていかなければなりません。 日本の自動車メーカーとの緊密な連携体制に基づいた取り組みを、しっかりとリードしていく所存です。

WirelessCar Japanのビジョンを端的に表現するとしたら?

WirelessCar Japanは、日本の自動車メーカーが各国のカスタマーに向けてベストモビリティソリューションならびにコネクテッドカーサービスを提供できるよう巧みにサポートしていかなくてはなりません。

なかでもEVソリューション、ソフトウェア定義自動車(SDV)にフォーカスしながら、日本の自動車業界との間でパートナーシップを築き、拡大していきます。 これらの分野に関連した車載ソフトウェアの鑑識など、実績を誇る自社のコネクテッドソリューション力を活用していきます。

WirelessCarでは、長年にわたって日本の自動車メーカー各位が新興市場を開拓し、グローバルな競争で成功を収めるサポートを提供してきました。 こういった企業の伝統を、アップデートされたイノベーティブなアプローチで継承していきたいと考えています。

先ほど、パートナーシップの重要性や、文化、市場、チーム間の架け橋としてのカントリーマネジャーということばが出ました。 この点について、ご自身の経歴に関連させてお聞かせください。

これまでの経歴を通して、日本、ヨーロッパ、アメリカの自動車メーカー、サプライヤーに携わってきました。 複数の国で暮らしながら、さまざまなリーダーシップ力を要求されてきました。

長期的なコラボレーションが成功要因であるため、個人的に、パートナーシップを重視しています。 ついては、ビジネスパートナーの視点に立って考え、理解することがキーとなります。 知識を有し、積極的に関係性を築くだけではなく、相手を理解し、信頼を築くことにかかっています。

このような信頼性によって、長期的なビジネス関係が成り立っています。 これが、すでに同様のアプローチで企業を運営してきたWirelessCarに寄与できる私自身の経験と企業哲学だと言えます。

端的に、日本の自動車メーカーが直面している主要な課題とは?

まず、複数の課題に分けられます。

1. 日本では、ソフトウェア定義型自動車(SDV)は、インフォテインメント分野に限定されがちです。
日本における厳格な認証制度によって、安全性やセキュリティが保証されている一方で、車両制御システムといった分野への進出が停滞しています。 SDVのより広範な開発にも、遅れが見られます。

2. 自社でコネクテッドカーサービスを開発することは、日本の自動車メーカーリソースにとってはかなりの負担を意味します。
自社でコネクテッドカーサービスを構築し、維持するにあたっては、広範なシステムやコンプライアンス管理が欠かせません。 複雑さを増しつつあるグローバルなサイバーセキュリティ規制への対応も、リソースをさらに圧迫することとなるでしょう。

3. 人工知能(AI)といった新テクノロジーの急速な導入にも対応しなければなりません。
AIは、すでにあまねく浸透しています。 自動車メーカーは、AI主導型の機能を安全でクリエイティブなアプローチで統合しつつ、ハイスピードで展開される開発と実装にも対応しなければなりません。

WirelessCarは、こうした課題への対応を要される日本の自動車メーカーに、いかなるサポートを提供できますか?

WirelessCarは、セキュリティ バイ デザイン型のコネクテッドカーのプラットフォームを提供します。 自動車メーカー各位は、段階的な実装を行いつつ、WirelessCarのソフトウェア開発アビリティを取り入れていくことができます。 まずはインフォテインメントサービスに着手したうえで、コネクテッドカーサービスを拡張していくことができるでしょう。

WirelessCarのプラットフォームは、自動車メーカーサイドが複雑な規制コンプライアンスに対応できるよう支援し、リソースが各社のコア事業やソフトウェア定義車両の開発にフォーカスされるようサポートします。

つまるところ、WirelessCarは、日本の自動車メーカーを開発、実装、運用というあらゆる段階においてサポートし、グローバル市場において差別化されたモビリティソリューションを提供できるよう支援していきます。

最後に、WirelessCar社における日本の自動車業界に対する長期的なコミットメントについて一言お聞かせください。

既存のパートナーシップを基盤とし、イノベーションと行動を取り入れたに新たなパートナーシップを構築していきたいと考えています。 WirelessCarswは、これまでの歴史や自社製品、モビリティソリューションにおいて証明されてきたように、一貫してこのような要素を提供し続けています。

WirelessCarにおける日本の自動車業界に対するコミットメントは、創業当時から変わることがありません。日本の自動車メーカーが成長を遂げ、グローバルな市場に参戦していくなかで、つねに長期的な信頼のおけるビジネスパートナーでありたいと願っています。

日本におけるWirelessCarの事業展開やプレゼンス、そSUBARU社との提携については、こちらをご覧ください。

Jessica Renheim
マーケティングマネージャー

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